菓子店舗詳細

店舗情報

小島製菓

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 昭和20年に釜石市で創業した和菓子店で、創業以前は製パン業を営んでいたそうなのですが商売を続けているなかで徐々にお菓子の製造業にシフト。2代目のときに現在のスタイルが確立したそうです。
 3代目の菊地広隆さんは震災当時カナダでリクルーティングの仕事に従事しており、震災後に帰国。異業種で培ってきた経験とノウハウをもとに従業員全員でアイディアを出し合い、新しい釜石ブランドのお菓子づくりに情熱を傾けています。
業種
和菓子
店舗名
小島製菓(こじませいか)[ 有限会社 小島製菓 ]
所在地
〒026-0041岩手県釜石市上中島町1-2-38
電話番号
0193-23-6376
ファックス番号
0193-27-2391
販売責任者
菊地 広隆
公式HPなど
ホームページ

商品情報(1)

こだわりの逸品

あぶらまんじゅう

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 自家製のこし餡で作ったまんじゅうを油で揚げたものなのですが、あんドーナッツとの差別化を図り、あくまで和菓子として販売していこうという意図から生地に和の食材である木綿豆腐を混ぜています。餡はこし餡のなめらかさを出し、かつあまり甘くなりすぎないよう砂糖と上南粉を配合して作っています。(7個入り260円)1個(本)あたりのお値段:37円(税込)

こだわりの技

 まんじゅうの製造自体はラインが組まれているのですが、あぶらまんじゅうは揚げ方が命といっても過言ではないので、この作業は熟練の職人が担当しています。出来上がりは気温などの気候にも左右されますので、夏と冬では油を変えますし、油の温度も微妙に調整して作っています。

商品開発ストーリー

 商品化されたのは約35年前なのですが、当初はいまよりもサイズが大きく、名称も豆腐を入れていることから「卯の花まんじゅう」として売っていたみたいです。開発した父は東京で修業したときの経験で菓子づくりをしているといっていますので、たぶん修業時代に同じような揚げまんじゅうに接する機会があったのではないかと思います。

商品情報(2)

こだわりの逸品

ゆべし衣

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 お団子をゆべしで巻いた和菓子です。地元のしょう油と自家製粉の米粉をこだわって使っています。またゆべし自体、粘着性があるので手作業だと包みづらいことから表面には、氷餅という餅を細かく粉砕したものをまぶしています。(5個入り260円)1個(本)あたりのお値段:52円(税込)

こだわりの技

 お団子にゆべしをくるむ作業は、すべて手作業でやっています。製造上の工夫としましては、夏と冬とでは気温差によりゆべしの固さが変わることから、粉の量を変えて調整しています。また、ゆべしを薄く焼く際、セパレーターが新しすぎると台に浸透している油分が少ない分ゆべしがくっついて剥がしにくくなることから、使いこんだセパレーターを使うようにしています。

商品開発ストーリー

 私の提案で期間限定商品を出すことになった際、女性スタッフが急きょ手元にある素材で作った商品です。見た目と美味しさ、そしてコスト面と価格などから総合的に判断してこれはいけそうだと思い、試作商品を小ロットで近くのスーパーに置いてもらったところ、とても好評だったことから商品化しました。商品のネーミングも開発した女性スタッフによるものです。

オリジナルテーマ

お菓子に対する思い

 震災のことはカナダで友人がニュース映像をYouTubeにアップしたのを見て知りました。釜石の様子が映し出されていたのですが、最初は見覚えのある景色とはまったく違っていたのでわかりませんでした。映像を見続けているうちに釜石だと確信し、大きな衝撃を受けたことを憶えています。その後は、いつかは釜石に帰って復興に役立とうと思い、むしろカナダでの仕事に身が入りました。震災の時もちろん工場は稼働していたのですが、作っていたものはすべて父のとっさの判断で隣接する倉庫にある冷凍庫のなかに入れたおかげでダメにならず、2週間後にはお菓子の製造を再開できたと聞いています。
 私自身、他業種にずっと携わっていたことから、お菓子づくりに関しましてはプロの方たちの足元にも及びませんが、これまでに培ってきた経験をお菓子づくりに活かし「お菓子で笑顔をつくる」を企業スローガンにいま、全スタッフが一丸となって新商品の開発に取り組んでいるところです。釜石の地酒やしょう油などを使うとともに震災後に釜石に戻って来られたデザイナーの方もいらっしゃるので、パッケージデザインはその方にお願いするなどして、まさに「オール釜石」の新しいブランド商品を作るために日々アイディアを出し合っています。

お客様からの声(評価)

 地元のお客さまがほとんどなのですが、おかげさまであぶらまんじゅうに関しましてはいまも年間2万パックの出荷量を保っています。また、よく釜石市内の仮設住宅に住んでらっしゃる方に試作品を食べていただきいろいろと感想を述べてもらうのですが、ゆべし衣は大好評でした。
 加えて、10年ぐらい前にお盆にお供えする盆菓子として、落雁様に成型したパッケージのなかに袋状の上白糖を入れたものを開発したのですが、ありがたいことにこちらもご好評を得ています。パッケージの型を作るにあたっては大工さんにお願いして試行錯誤を繰り返したようなのですが、お客さまに喜んでいただける商品づくりができたことは本当にうれしい限りです。

安全性について

 基本的には添加物を入れていないので、製造工程はもちろんですが商品の保管についても気を配っています。国も認めている保存料を使えば保管も楽にはなるのですが、やはり無添加のお菓子ということにこだわりがあります。当社の商品は生協さんでも取り扱っていただいているのですが、生協さんと取り引きするにあたっては添加物が入ったお菓子は一切ダメですので、生協さんで売られているという点からも、安全性が認められている証しだと考えています。
 また震災後、油が品薄だったときに違う会社の油を使ったことがあるのですが、全然出来が違ってしまいました。そのときに思ったのは、やはり長い付き合いの信頼できる仕入れ先からのものを使って作ることの大切さでした。

おすすめの菓子店のご紹介

 同じ釜石市にある「洋菓子専科かめやま」さんです。岩手県内でも有数の有名店で、私自身子どものころからケーキといえばこのお店でした。